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【薬剤師国家試験 第103回 問6,7,9】置換基の命名・絶対立体配置・亜鉛の酸化数

 今回から、第103回の薬剤師国家試験に入ります。

 必須問題の問6,7,9は比較的簡単なので、一気に解説しますね(問8は次回です)。

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 置換基の命名に関する問題ですね。

 「2-メチルブチル基」ということなので、ブチル基の2番目にメチル基をくっつければいいだけですね。

 置換基の付け根から数えることが重要なポイントです。

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 5番の選択肢が正解です。

 この問題は簡単でしたね。

 それでは、このまま次の問7に進みましょう。

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 不斉炭素原子の絶対立体配置がRなのかSなのかを決定する問題です。

 まずは、不斉炭素原子に結合している4つの置換基に優先順位をつけましょう。

 次に、優先順位がもっとも低い置換基(この問題ではH)を奥側にします。

 1番目→2番目→3番目の順にたどっていき、時計回りだった場合はR、反時計回りだった場合はSです。

 ちなみに私は、時計回りだったら現実(Real)の世界なので、「R」。

 そうでないなら、Sと覚えています。

 R体は5番ですね。

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 最後に、問9を解説しますね。

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 生体内において、亜鉛イオンとともに働いる酵素があるんでしたね。

 亜鉛の酸化数は0もしくは2+です(他の酸化数は見たことがありません……)。

 高校化学のボルタ電池やダニエル電池で、下記の式を覚えたのではないでしょうか?

 

 Zn → Zn2+ + 2e

 

 以上、簡単に解ける3問でした。

 

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問題の出典: 厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000198920.html